順序数の基本列 (Fundamental sequence) (あるいは収束列)とは、共終数が である極限順序数 に対して定義され、 に収束するような順序数の単調増加数列である。 と 以下のすべての極限順序数に対して基本列が定義されれば、選択公理を使わずに、 と の間の全単射、すなわち一対一の対応がつけられる。 の基本列の n 番目、すなわち、 の要素と の基本列を対応づけた時の n に対する値を、 と書く。
以下の極限順序数の基本列
急増加関数において、 以下の極限順序数 の基本列を定める方法として Wainer 階層が使われる。これは、次のように定義される。 をカントール標準形で書いて、
- もし (ここで、 であれば、
- もし であれば、
- もし となり、 が極限順序数であれば、
- もし であれば、 として、 とする。あるいは、 から始めることもできる。
例
の基本列は、
- と書き直す
- ルール1において、 であるから、
- よって、
の基本列は、
- と書き直す
- 最後の項が の形になっているので、 を使う
- すなわち、