論理学における矛盾とは、原子式の真理値の取り方に関係なく常に偽となる式を指す[1]。
特徴
矛盾における条件法
Aの命題を「数学である」、Bの命題を「寿司はおいしい」とする。このとき、「数学でありかつ数学でないならば寿司はおいしい」は論証としては真になる。このように、条件法 は、Cが矛盾である場合、Dに対し何を入れても式は真になる。
上の複合命題は、
という式に直すことができる。Aであり、かつ が同時に真にはならない。従って、
は常に偽である。このとき、条件法の真理表を参照したとき、
で Cが偽ならば、常に真になることがわかる。矛盾の定義において、真理値の取り方に関係なく常に偽になる式ということであった。とすると、Cが矛盾であるならば、Dが真でも偽でも、式は真になる。よって「数学でありかつ数学でないならば寿司はおいしい」は、論証としては真である。